
文・写真 Toshiki Minamiguchi

ボローニャにいるマイフェイバリットアーティストのyocci(のだよしこさん)が一時帰国した際に持ってきてくれたお菓子。これは経由地のノルウェーで購入したらしいのだけど、プレゼントしてくれたわりには食べてよとあまりすすめないので妙だなと思った。
「APOTEKS SALMIAK Haganol」という代物。yocci いわく、ゴムみたいな味がすると。それを聞いて、じゃあ、うまいにちがいない、と信じ、口にほうり込んだ。
む、ちょっと無理、食べられなかった。ゴムみたい、というか、ゴムだよ。
一緒にいたセサミスペースさんも食べてみたが、「タイヤ!」だった。
しばらくしてコピーライターの葦田氏が登場。テーブルの上の黒い小さな粒をひと目見るなり、「あ、それ知ってる、昔よく食べた」とのこと。ほんとに。
ぱっと口に入れて真顔で噛んでるではないか。yocciと私は、おぞましいリアクションを期待しながら?それを眺めていたら、彼女は笑いながら「ああ、これこれ」といい、しかも、こちらに笑いかけてくるではないか。ほんとに。やせがまんしなくていいよ。口の中が真っ黒になってお歯黒みたいだよ。
「ゴムの味しないか」と私。なんだか複雑そうなyocci。
けっきょく、その「APOTEKS SALMIAK Haganol」は、彼女がたいへんお世話になっているというスウェーデンの先生にプレゼントするからほしいと持って帰った。
後日、どうだった、と尋ねると、スウェーデンのものはまた少し味がちがうのだと言ってらしたらしい。でも、喜んでもらえたという。ずっと日本暮らしが長い方なのでなつかしんでいただけたのだとか。どうしても私にはファンベルトを小さく切り刻んだものとしか思えないのだけど。でも、まあ、なぜ、みんなゴムの味を知ってるんだろうね。
Right, there is nothing. #4 2009.5.13
